視床下部内側基底部(MBH)は白色脂肪組織の脂肪代謝に栄養を与える
2011年 02月 17日
Brain Insulin Controls Adipose Tissue Lipolysis and Lipogenesis.
Thomas Scherer, James O'Hare, Kelly Diggs-Andrews, Martina Schweiger, Bob Cheng, Claudia Lindtner, Elizabeth Zielinski, Prashant Vempati, Kai Su, Shveta Dighe.
Cell Metabolism, 2011; 13 (2): 183 DOI: 10.1016/j.cmet.2011.01.008
白色脂肪組織が2型糖尿病発症に重要な役割を果たす。歯止めのきかない白色脂肪組織が脂肪酸遊離を増加させ、インスリン抵抗性、脂肪毒性を示す。
de novoでの観察では、白色脂肪組織脂肪合成阻害はパルミトレイン酸のようなインスリン感作性脂肪酸種の合成を低下させる。
Sprague-Dawleyラットの視床下部内側基底部視床下部 (MBH)へのインスリン注入により白色脂肪組織の脂質合成蛋白促進、ormone-sensitive lipase (Hsl)の不活化、脂肪分解の抑制がもたらされる。
逆に、ニューロン回路のインスリン受容体欠損マウスでは、歯止めのきかない脂肪分解を示し、de novoでの白色脂肪組織での脂肪合成減少をもたらす。
視床下部インスリン作用が白色脂肪組織における軸となる役割をはたすことは確か。
パルミトレイン酸は、Wnt(ウィント)タンパク質の分泌との関連が、取りざたされている。
http://www.nibb.ac.jp/press/061203/061203.html
自分・・・この辺の知識を整理したいところだ・・・
by internalmedicine | 2011-02-17 09:01 | 糖尿病・肥満