糖尿病発症は、母 v 父 どちらの影響が強いか?

糖尿病発症は父より母からの影響が大きいと言われていたが、ライフスタイルなどの要素は母からの影響が大きく、それを補正すると、遺伝的要素は父母両方同等ということになる。

Maternal and Paternal Transmission of Type 2 Diabetes: Influence of Diet, Lifestyle and Adiposity
Journal of Internal Medicine DOI: 10.1111/j.1365-2796.2011.02347.x



35174名の登録のうち、799の糖尿病発症
年齢・性補正解析にて、母、乳由来のハザード比(HR)と95%信頼区間は、それぞれ、2.66 (2.26–3.14) と 2.40 (1.91–3.02)

母由来の糖尿病リスクは、食事 9.4%、喫煙・アルコール・運動・教育レベルなどのライフスタイル 7.8%、BMIやウェスト/ヒップ比のadiposity要素 23.5%

父由来の糖尿病リスクは、それぞれ、2.9%、0.0%、9.6%

食事・ライフスタイル・adiposity補正で、母からのHR 2.20; 95% CI,.87–2.60)で、父からのHR 2.23; 95% CI, 1.77–2.80であり、同等

by internalmedicine | 2011-02-22 08:53 | 糖尿病・肥満

 

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