韓国:心不全患者の方がかえってチアゾリジンジオン系薬剤が多く処方されている現実

チアゾリジンジオン系薬剤の処方をみると、” 心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者”は禁忌。

韓国でも同様、にもかかわらず、むしろ処方されてるのは、心不全患者のほうが多く、しかも、プライマリケア医ではない専門医にその禁忌処方が多いという・・・話

Thiazolidinedione use in elderly patients with type 2 diabetes: with and without heart failure
Pharmacoepidemiology and Drug Safety Article first published online: 17 FEB 2011 DOI: 10.1002/pds.2112


357855名の2型糖尿病患者のうち24746名が心不全
TZDsが心不全患者の10.4%に処方、非心不全患者では8.8%に処方 (p < 0.01)

併用治療群では、TZDs患者比率は、心不全群 17.9%、非心不全群 14.4% (p < 0.01)

プライマリケアにて、TZD処方比率は、心不全群 5.6%、非心不全群 4.6% (p < 0.01)



糖尿病治療に関して血糖ばかりに目が言ってしまうのは仕方ないのかもしれないが・・・

日本ではどうなのだろう? BNP層別化が勧められてはいるが・・・さほど、厳格じゃない気もするし、やたらと査定する昨今の情勢もあり、結果的に心不全患者にアクトス処方っての多いのではないか?

by internalmedicine | 2011-02-22 11:34 | 糖尿病・肥満  

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