HARP研究:急性肺障害に対するシンバスタチン投与:臓器障害改善効果
2011年 03月 01日
具体的には、 simvastatin 80mg投与 v プラセボ 比較の ランダム化二重盲検プラセボ対照化トライアル
結論は、シンバスタチンにより、急性肺障害の臓器機能障害改善をもたらし、肺・全身性炎症を介する臨床効果があったといもの
A Randomized Clinical Trial of Hydroxymethylglutaryl– Coenzyme A Reductase Inhibition for Acute Lung Injury (The HARP Study)
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 183. pp. 620-626, (2011)
60名を登録、ベースライン特性は人口統計指標・疾患重症度を含み、両群同等。
第7日、血管外水分量に差なし。
第14日、シンバスタチン群は非肺機能障害の改善。統計学的に有意差に至らずも、酸素化、呼吸メカニックスの改善。ICU死亡率は両群30%。
耐用性良好で、副事象イベント数増加無し。
シンバスタチンはBAL中IL-8を2.5倍減少(P = 0.04)
血中CRPは両群で減少するも、プラセボ群と有意差に至らず
なんだか、モヤっぽい報告
by internalmedicine | 2011-03-01 09:29 | 呼吸器系