高血圧なしの心血管疾患既往に対する二次予防効果

収縮期血圧は、115mmHgを最小値に、増加ごとにCVDリスクは増加するのだが、高血圧でない場合にも二次予防としての降圧剤使用効果はどうなるか?

臨床的定義として高血圧がはっきりしない患者への、心血管イベント・全原因死亡二次予防としての降圧剤の効果評価

心血管疾患(CVD)既往だが、高血圧なしの人達に対する、降圧効果は、卒中、うっ血性心不全、複合CVDイベント、全原因死亡率で認められたと結論。

Antihypertensive Treatment and Secondary Prevention of Cardiovascular Disease Events Among Persons Without Hypertension: A Meta-analysis
JAMA. 2011;305(9):913-922.doi:10.1001/jama.2011.250


874名の出版物から25トライアルを用いてメタアナリシス

対照と比較して、降圧治療群は、 random-effects modelにて
卒中 0.77 (95% 信頼区間 [CI], 0.61 ~ 0.98)
心筋梗塞 0.80 (95% CI, 0.69 ~ 0.93)
うっ血性心不全 0.71 (95% CI, 0.65 ~ 0.77)
複合CVDイベント 0.85 (95% CI, 0.80 ~ 0.90)
CVD死亡率 0.83 (95% CI, 0.69 ~ 0.99)
全原因死亡率 0.87 (95% CI, 0.80 ~ 0.95)

1000名に対する絶対リスクは 卒中に対し −7.7 (95% CI, −15.2 ~ −0.3)、同様に、心筋梗塞 −13.3 (95% CI, −28.4 ~ 1.7) 、うっ血性心不全イベント −43.6 (95% CI, −65.2 ~ −22.0)、複合CVDイベント −27.1 (95% CI, −40.3 ~ −13.9) 、CVD死亡率 −15.4 (95% CI, −32.5 ~ 1.7)、全原因死亡率 −13.7 (95% CI, −24.6 ~ −2.8)

トライアル特性、病歴定義サブグループでも結果は変わらない。



今後のガイドラインに影響をおよぼすこととなるだろう・・・115/75 mm Hgへの至適化がよいのかどうか?また、使用薬剤による降圧効果以外の作用の影響は・・・など、解釈は一筋ではいかない気もするが・・・

by internalmedicine | 2011-03-02 08:54 | 動脈硬化/循環器  

<< 楽観的に考えるほど、心血管疾患... 米国FDA:PDEⅣ阻害剤 ロ... >>