アルツハイマー病家族歴は、父系より母系の影響を受ける

年齢より、家族歴がアルツハイマー病の重要なリスク要素、長軸的脳形態研究で、局所的灰白質萎縮パターンの相違が、後期発症アルツハイマー病FH+、FH-家族歴によりどう関連するかの報告

3Dマッピング法により、発症前の脳の局所変化、アルツハイマー病罹患領域の灰白質容積減少を長軸的に検討し、母系家族歴との関連で検討
APOE4状況、性別、年齢に関連無く、アルツハイマー病を父系家族歴に持つ場合・あるいは家族歴自体がない場合に比較して、楔前部、海馬傍回、海馬領域での萎縮がみられた。また。APOE4関連で解析したところ、non-ε4キャリアに比べキャリアでは前頭葉の局所的萎縮が著明であった。
 
Progressive regional atrophy in normal adults with a maternal history of Alzheimer disease
Robyn A. Honea, et. al.
Neurology March 1, 2011 76:822-829


認知症無しのアルツハイマー母系家族歴のあるひとでは、アルツハイマー病にて異常を見いだしやすい脳領域の灰白質容積減少進行がみられ、特に、楔前部、海馬傍回において著明。

脳の領域毎の代謝の違いとアミロイドβの広がりを、アルツハイマー母系家族歴を有する人で調査した報告により、これらの所見がアルツハイマー病発症と関連していることの証拠の一つと考えられる。

by internalmedicine | 2011-03-05 10:21 | 精神・認知  

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