アルツハイマー病のβアミロイドは肝臓由来?

脳のβアミロイドは肝臓由来?

これがホントなら、脳脊髄関門という壁が無くなり、薬の開発しやすくなるか?

Liver, Not Brain, May Be Origin of Alzheimer’s Plaques ScienceDaily (Mar. 3, 2011)
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/03/110303134435.htm

Presenilin2と呼ばれる遺伝子産物は、病因βアミロイドの産生に関係している酵素複合体の一部で、肝臓にのみ発現し、脳では発現しないことを見いだした。
館内のpresenilin2の高度発現は、脳のβアミロイド蓄積と相関し、アルツハイマー病病理所見発現と関連。
βアミロイドは肝臓から主に由来し、血流から脳へ。もしホントなら、肝臓でのβアミロイド産生を防止できるのでは・・・とちょっとした騒ぎに。

仮説を証明するため、野生種マウスを用いたin vivo実験で、CMLなどの治療に用いられるimatinibで、APPをtransfectした神経芽腫細胞のβアミロイド産生を減少させる作用があり、これは、脳血液関門を通らないという特性を持つ。これを利用して、評価。血中だけでなく、脳内のβアミロイドも、この実験系で、劇的に減少。ということで、上記仮説・・・確からしくなった。



原文:Peripheral reduction of β-amyloid is sufficient to reduce brain β-amyloid: Implications for Alzheimer's disease
Gregor Sutcliffe et. al.
Journal of Neuroscience Research
Early View (Articles online in advance of print)
Article first published online: 3 MAR 2011 DOI: 10.1002/jnr.22603

by internalmedicine | 2011-03-05 11:19 | 精神・認知  

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