コカイン依存者の 遺伝 x 疾患 相互関係 :脳への影響は、アルコールより遺伝的影響を受けやすい
2011年 03月 08日
コカイン依存者の眼窩前頭灰白質
1)コカイン常用者(CUD)は、眼窩前頭葉、背外側前頭前野、側頭皮質、海馬の灰白質容積(GMV)減少と相関
2)眼窩前頭灰白質容積減少は、低MAOA genotypeを有するコカイン常用と生涯コカイン使用によりユニークに依存する
3)背外側前頭前野皮質、海馬の灰白質容積は生涯アルコール使用に依存し、遺伝子型や他の要素に関連しない。
Gene x Disease Interaction on Orbitofrontal Gray Matter in Cocaine Addiction
Nelly Alia-Klein et. al.
Arch Gen Psychiatry. 2011;68(3):283-294. doi:10.1001/archgenpsychiatry.2011.10
コカイン長期使用による脳への影響は、low repeat MAOA alleleに依存し、それにより灰白質容積減少を来す遺伝的影響が大きいことが分かる。
対し、アルコールの脳への影響は、いまのところ、遺伝的影響より、その生涯飲酒量に依存することとなり、飲酒の怖さが際立つ。
”Gene x Disease”って、どういう病気だと探したのは・・・内緒
by internalmedicine | 2011-03-08 12:08 | 環境問題