Bupropionは強化的禁煙指導を受けている急性冠症候群入院患者では禁煙率増加を示さない

Bupropion for Smoking Cessation in Patients With Acute Coronary Syndrome
David Planer; Ishay Lev; Yair Elitzur; Nir Sharon; Elisha Ouzan; Thea
Pugatsch; Michal Chasid; Miri Rom; Chaim Lotan
Arch Intern Med Published online March 14, 2011. c

急性冠症候群（ACS）入院喫煙者は、その後の虚血性イベントリスクの高い状態である。にもかかわらず２／３超で、急性心筋梗塞後も喫煙を継続している。
Bupropion hydrochlorideは喫煙補助的に有益性が明らかだが、ACS患者での安全性・有効性は不明であった。

二重盲検ランダム化対照化トライアルで、bupropion徐放（SR）　ｖ　プラセボの8週治療比較
ACS入院喫煙者を看護師指導病院、電話ベース禁煙サポートを加えて比較。
プライマリ有効性アウトカムは1年後の禁煙、プライマリ安全性アウトカムは1年後の臨床イベント

総計151名を登録、２名をのぞきフォローアップ。

3ヶ月後禁煙率　Bupropion SR 45％　ｖ　プラセボ　44％　 (P = .99);　6ヶ月後 37% vs 42% (P = .61)、1年後　 31% vs 33% (P = .86)

多変量解析にて、指標入院間施行侵襲的治療法施行は、1年後禁煙状況にとって独立した予測因子 (odds ratio [OR], 4.2; 95%信頼区間 [CI], 1.22-14.19)

治療関与副事象の存在は、禁煙状況のネガティブな禁煙予測因子(OR, 0.23; 95% CI, 0.07-0.78)

Bupropion SRは臨床的イベント増加、血圧値変化、BMI増加に関与せず
しかし、めまいがプラセボに比較して多かった(14% vs 1.4%; P = .005)

結論としては、禁煙に関する継続的強化的看護師カウンセリングを受けているACS入院経験患者において、Bupropion は、禁煙率増加に寄与しない。

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