台湾:カルバマゼピンによる中毒SJS・TEN HLA-B*1502スクリーニング有用 ;日本では応用不能

薬剤関連のStevens–Johnson syndrome (SJS)およびtoxic epidermal necrolysis (TEN)など関連疾患は、HLA-B*1502 alleleと強く関連。

重症薬疹の診断基準
SJS:http://www.nihs.go.jp/mss/MSS%20folder/JSCAR/jscar_kijun_sjs.html
TEN:http://www.nihs.go.jp/mss/MSS%20folder/JSCAR/jscar_kijun_ten.html



台湾からの報告で、HLA-B*1502 allele を有する人は、carbamazepine-induced SJS–TENの頻度を強く減らすとのこと。carbamazepine-induced SJS–TENは有意に中国において、HLA-B*1502 alleleありの場合、無しより、そのリスクが大きい (odds ratio, 1357; 95% confidence interval, 193 to 8838; P=1.6×10−41)。故に、SJS-TEN予測因子として感度 (98.3%)、特異度(95.8%)として良好であるという事前報告があった。

故に、以下の効果は当然、予想できる。
Carbamazepine-Induced Toxic Effects and HLA-B*1502 Screening in Taiwan
Pei Chen, et.al.
N Engl J Med 2011; 364:1126-1133March 24, 2011




SJSとTEN・・・原因としては、”痛風治療剤のアロプリノール、抗てんかん剤のカルバマゼピンが多く、原因医薬品(推定)の薬効分類は、抗生物質製剤、解熱鎮痛剤、抗てんかん剤が多かった(http://www.yakuji.co.jp/entry16751.html)”

アジア人において、HLA-B*1502 の保有率には大きくばらつきがある。香港、タイ、マレーシア、及びフィリピンの一部では15 %以上が陽性であると報告されているのに対し、台湾では10 %、中国北部では4 %である。インドを含む南アジアでは中間で、平均して2 ~ 4 %だが、一部ではこれより高い。日本と韓国では1 %未満である。
参考:http://di.mt-pharma.co.jp/file/rev/b_tel08.pdf

by internalmedicine | 2011-03-24 11:08 | 内科全般  

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