Multiethnic Cohort Study:人種横断的にマルチビタミンは死亡、がんに影響与えず

NIHコンセンサスステートメント: マルチビタミン・ミネラルサプリメント(MVM) 2006-08-01でも、”現行のMVM使用は慢性疾患予防に関して推奨するに科学的エビデンスが足りない”とされ、むしろ、有害性に注目が集まっていた。

あらたな、エビデンス構築が必要となってたあけだが、今回の他人種的コホート研究・・・”全原因死亡、心血管・がんによる死亡率 減少にも、増加にも明確な影響を認めず、合併症、腫瘍がんに関し絵も影響認められず”という、有益性がないのはもちろん、有害性に関してもそれが認められなかった。

Multivitamin Use and the Risk of Mortality and Cancer Incidence
The Multiethnic Cohort Study
Song-Yi Park et. al.
Am. J. Epidemiol. (2011) doi: 10.1093/aje/kwq447 First published online: February 22, 2011

マルチビタミン/ミネラル サプリメントは主に米国内で使われているが、慢性疾患予防、死亡改善効果に関して認められてない。
マルチビタミンの死亡率、がん予防への投与評価に関して、ハワイ・カリフォルニアにおいて行われた1993-1996年のMultiethnic Cohort Study(182,099名登録)前向きコホート
平均11年フォローアップ期間中、28851名死亡確認
Cox proportional hazards modelにて、たばこ使用と他の共役要素補正後、マルチビタミン使用と、全原因死亡率の関連認めず (for users vs. nonusers: hazard ratio = 1.07, 95% confidence interval: 0.96, 1.19 for men; hazard ratio = 0.96, 95% confidence interval: 0.85, 1.09 for women)、心血管疾患、がんも同様。
民族、年齢、BMI、疾病既往、単一ビタミン/ミネラル使用、ホルモン補充療法、喫煙状態によるサブグループでもばらつきなし
また、マルチビタミンががんリスクと関連するエビデンスも認めず、全体でも、肺、結腸・直腸、前立腺、乳がんなど部位別でも観察されなかった。



親の15%が幼児にサプリ 過剰摂取「有害の恐れ」 :行政・メディアの意図的?不作為 2009-07-06

by internalmedicine | 2011-03-25 10:47 | ビタミン  

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