パーフルオロカーボン濃度高まると閉経早まる :

perfluorocarbons (PFCs) 高濃度暴露だと、閉経が早くなる・・・というSarah Knox (PhD、 professor of epidemiology at the West Virginia University School of Medicine, Morgantown)の報告

具体的には、 PFOS (perfluorooctane sulfonate) と PFOA (perfluorooctanoate)の2つのPFCsで、18-65歳の2万6千名の検討。これらの血中濃度高値ほど、閉経が早いという報告。

Implications of Early Menopause in Women Exposed to Perfluorocarbons.
Knox SS, Jackson T, Javins B, Frisbee SJ, Shankar A, Ducatman AM.
J Clin Endocrinol Metab. 2011 Mar 16.
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(http://jcem.endojournals.org/


ソース:http://www.wvpubcast.org/newsarticle.aspx?id=19478

パーフルオロカーボン(PFC)、多くの家庭内製品、食品含有、防錆布、水、土壌、植物にも存在と書かれてる・・・また、wikipediaでは、”フルオロカーボン (fluorocarbon) とは、炭素-フッ素結合を持つ有機化合物の総称。化学反応がおきにくく、温度を変化させても安定である。炭化水素の水素原子を全てフッ素原子で置き換えたものはパーフルオロカーボンと呼ばれる。冷蔵庫やエアコンの冷媒や、精密電子部品の洗浄剤などに用いられる。”、そして、撤廃が決まってる代替フロン洗浄剤でもあるはず。

そして、呼吸器科にはおなじみの”液体呼吸”の主役・・・
これらが、上記perfluorocarbons (PFCs)同一のものかどうか・・・門外漢でわからないが・・・



フルオロカーボン(フロン)類に属する化学物質で、炭化水素の水素を全部フッ素で置換したもの(“Per”には「全部」とか「完全に」という意味がある)。
PFCの例としてパーフルオロメタン(CF4)=R14やパーフルオロエタン(C2F6)=R116 などがある。また最近では半導体製造のエッチングのためにも使用される。
このほかにもパーフルオロカーボンに属する化学物質があるが、上記の2種類は特に大気寿命が長く、地球温暖化係数(GWP)が大きく、たとえばHFC134aのGWP=1300に対しCF4のGWPは6500である。気候変動枠組み条約の第3回会合(京都会議/1997年12月)ではCO2 やHFCとともにPFCも温室効果ガスとして削減の対象に含められた。
なお、フルオロカーボンの中には冷凍空調でおなじみの冷媒として、大別すると次の3種類がある。
1)CFC(クロロフルオロカーボン=Chlorofluorocarbon):R11,R12,R13,R115など

2)HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン=Hydrochlorofluorocarbon):R22,R123,R124など
3)HFC(ハイドロフルオロカーボン=Hydrofluorocarbon):R22,R123,R407C,R410Aなど

このうち、1)は化学的にもっとも安定した物質で、オゾン破壊係数(ODP)が大きいので、モントリオール議定書により1996年生産が廃止された。
2)は塩素のほかに水素が含まれていないので、オゾン破壊係数はゼロであるが、温暖化係数の大きいものがある。
http://www.jsrae.or.jp/annai/yougo/10.html

by internalmedicine | 2011-03-26 09:50 | 環境問題  

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