スタチンはHCV抗ウィルス治療を助ける・・・メタボと無理矢理結びつけ解説

スタチンがHCVに対するインターフェロン治療の助けになるという話は以前からある。

Statin therapy improves sustained virologic response among diabetic patients with chronic hepatitis C.
Gastroenterology. 2011 Jan;140(1):144-52. Epub 2010 Sep 15.


同様の報告だと思うけど、 International Liver CongressTM (March 31)からの報告。

気になるのは、この記事解説(http://www.sciencedaily.com/releases/2011/03/110331122315.htm)・・・・メタボリックシンドロームと結びつけて解説


標準治療である、ペグ化インターフェロンα+リバビリン併用に、フルバスタチンを加えることで、早期ウィルス消失(EVR)、持続性ウィルス消失(SVR)を促進

それぞれ61.9% → 76.96% 、49.52% → 63.46%

慢性HCV患者の重度線維化と治療低反応性にメタボリックシンドロームが関わっていると考えているとHeiner Wedemeyer (EASL's Secretary General)が、述べている。慢性HCV感染tとメタボリックシンドローム合併患者におけるフルバスタチンとPEgIFN/RBV併用は臨床的アウトカムに寄与するだろう。


原文論文入手してから、ほんとにメタボリックシンドロームと関連しているのか・・・吟味する必要があろう。そこまで主張するのなら、肥満+メタボリックシンドローム(+) v 肥満+メタボリックシンドローム(-)対比がされてなければおかしい。

by internalmedicine | 2011-04-01 08:21 | 消化器  

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