エビデンスに基づく利尿剤使用と異なる血圧治療の現状:米国医者も日本同様アホ
2011年 04月 02日
エビデンス重視といいながら、エビデンス上劣る薬剤が処方No1 !
EBM重視と言いながらクロルタリドンよりHCTZ利用・・・答えは、みんなが処方するから・・・・2010-11-13・・・という話になってしまう。
”本音と建て前”らしいが、エビデンス、エビデンスと騒いでた、あるいは、騒いでいる先生たちは、エビデンスにしたがった医療をしてほしいものだ・・・
Evidence-Based Diuretic Therapy for Improving Cardiovascular Prognosis in Systemic Hypertension
American Journal of Cardiology
Volume 107, Issue 8 , Pages 1178-1184, 15 April 2011
利尿剤は心血管系薬剤のうち最もコモンな処方薬である。
降圧に関する利尿剤、高血圧患者における主要副事象心血管イベント予防に関してエビデンスの強さには同じ薬剤種類の中でもばらつきがあり、利尿剤クラス分けされたものの中でさえばらつきがみられる。
不幸なことに、アメリカの医師たちにもっとも処方されている薬剤はCV予後を改善させると約束されているエビデンスの存在しない薬剤である。
結論から言えば、ハイドロオキシアパタイトは高血圧標準治療として用いられているが、アウトカムデータは、クロルサイアザイド、インダパミド、もしくはひょっとしたら、スピロノラクトン・エプレレノンなどのアルドステロン受容体遮断剤なのである。
現在、日本で入手しやすいエビデンスある降圧利尿剤は、実質的には、ナトリックス錠1mg/2mg(大日本住友製薬)、テナキシル錠(アルフレッサ)のみで、後発品は撤退している。
厚労省は、ジェネリックなんて騒がないで、ヒドロクロロサイアザイド合剤の発売中止と、ナトリックスなど処方を推進しべきである。
さすがに、抜け目ない会社は既にインダパミド合剤準備しているようだが、それがまとも。
数々出現した”HCTZ合剤”処方主体の医者は、”エビデンスに基づく”などと二度とくちにだしてほしくないものだ
by internalmedicine | 2011-04-02 10:19 | 動脈硬化/循環器