クロストリジウム・ディフィシル新薬:プロサイクリックRNAポリメラーゼ阻害剤fidaxomicin 承認 

厚労省は、「クロストリジウム・ディフィシル及び多剤耐性緑膿菌(MDRP)に係る 院内感染対策の徹底について」という通達(pdf)を平成19年4月11日に出している。

プロトンポンプ阻害剤頻用都の関連臨床的インパクトなど報告がなされていて、クロストリジウム-ディフィシル感染症・・・他の院内感染原因菌・ウィルスほど話題になることが少ない。この菌種とサルモネラは内外格差を感じる・・・




新しいマクロサイクリックRNAポリメラーゼ阻害薬剤
参考:http://www.medscape.com/viewarticle/720186_10

狭いスペクトラムであり、腸内滞留性が高いという特性をもつ
臨床治験からも、再発率を低く抑えられるという報告

30年ぶりのC difficile関連下痢症新薬、fidaxomicin (Dificid)、FDA承認
参照:http://www.medpagetoday.com/Gastroenterology/GeneralGastroenterology/25735

2つのpIII、RCTの結果から判断

Fidaxomicin versus Vancomycin for Clostridium difficile Infection
Thomas J. Louie, M.D., Mark A. Miller, M.D., Kathleen M. Mullane, D.O., Karl Weiss, M.D., Arnold Lentnek, M.D., Yoav Golan, M.D., Sherwood Gorbach, M.D., Pamela Sears, Ph.D., and Youe-Kong Shue, Ph.D. for the OPT-80-003 Clinical Study Group
N Engl J Med 2011; 364:422-431February 3, 2011

カナダ、USで、C. difficile関連下痢症 629名登録で、fidaxomicin 200mgと vancomycin 125mg×4 10日治療比較で、同等の臨床的治癒効果で、修正ITTにて治療終了後2日のさらなる治療必要なし状態比率は 88.2% v 85.5%で、有意に4週間後再発減少 15.4% versus 25.3%, P=0.005

2つめの研究は735名のUS、カナダ、ヨーロッパ施行で、同様の結果

by internalmedicine | 2011-04-06 09:02 | 感染症  

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