子供の間接喫煙とメンタル・行動異常疾患
2011年 04月 08日
Secondhand Smoke Exposure and Mental Health Among Children and Adolescents
Frank C. Bandiera, MPH; Amanda Kalaydjian Richardson, PhD; David J. Lee, PhD; Jian-Ping He, MD, MSc; Kathleen R. Merikangas, PhD
Arch Pediatr Adolesc Med. 2011;165(4):332-338. doi:10.1001/archpediatrics.2011.30
研究デザイン、年齢、性、人種/民族、貧困度、片頭痛、喘息、花粉症、母胎喫煙暴露、allostatic load 補正後において、非喫煙者では、血中コチニン濃度はDSM-IVの大うつ病性障害、全般性不安障害、注意欠陥・多動性障害、行為障害に関連する。
血中コチニン濃度による相関は、より男児で明らかで、非ヒスパニックであきらか
間接喫煙にて、ADHDを含む、子供のメンタル・行動異常リスクを増加させるというもの
妊娠中喫煙母親からの子供は行動異常が多い傾向にあり、心臓・呼吸器疾患にも関連する。子供の間接喫煙を防止するべき時と Cincinnati Children's Environmental Health CenterのDr. Bruce Lanphearが述べている。
Frank Bandiera ( University of Miami Miller School of Medicine)は、間接喫煙とメンタルヘルス国内サンプル、8歳から15歳までの3000名の調査。コチニン濃度の測定にて間接喫煙の指標とし、メンタル・行動異常の症状に関してインタビューを行った。
年齢、人種を斟酌後、ADHD症状、うつ、不安、行動異常を、非暴露男児に比べ、間接喫煙暴露男児で 多いことが示された。女児では、ADHDと不安のみが増加。
しかし、実際の診断児童数は非常に少なく、201名の子供、約7%がADHDの症状に当てはまると思われ、15名の子供のみうつ、9名が不安障害と診断
間接喫煙と、子宮内での暴露とを区別してその影響を解釈することは困難と研究者たち。
間接喫煙が子供の脳にいかに影響を与えるか正確に調査しなければならないとコメントをDr. Jonathan Samet ( Keck School of Medicine of the University of Southern California)
さらに、間接喫煙がメンタル・行動異常疾患そのものの原因になることは断定出来なかったが、避けるべきとBandieraは記載している。
ソース:ロイター
by internalmedicine | 2011-04-08 11:08 | 喫煙禁煙