脳卒中後の日常生活改善のための水中運動: まだまだエビデンス不足

Water-Based Exercises for Improving Activities of Daily Living After Stroke
Jan Mehrholz, PhD; Joachim Kugler, MD; Marcus Pohl,
Stroke. 2011;42:e358
Published online before print February 24, 2011, doi: 10.1161/STROKEAHA.111.613125



卒中患者は、ADL低下、身体活動性制限により、リハビリテーションのゴール目的に様々なリハビリテーションアプローチがなされている。一つの形態がwater-based exerciseである。
日常生活活動性改善し、心血管フィットネスの改善をもたらす可能性がある。
しかし、システマティックな評価がなされていない。ランダム化対照トライアルで、日常生活活動性改善、歩行能力、筋力、姿勢バランス、フィットネスなどの評価がなされてない。

94名4トライアルで、activity of daily living (mean difference 13.20 points on the “Capacidad
funcional” [functional capacity] subscale of the Brazilian-Portuguese version of the SF-36; 95% CI, 8.36 to 18.04;P<0.00001)と筋力 (mean difference 1.01 Nm/kg; 95% CI, 0.19 to 1.83; P<0.02)に有意差を認めたが、この結果は、例数が少なく単一研究のため、解釈上注意が必要である。
歩行距離、姿勢バランス、フィットネスでは有意差が報告されてない。


Water-based exercises for improving activities of daily living after stroke
http://www2.cochrane.org/reviews/en/ab008186.html

全国各地で行われているようだけど・・・論文不足のよう

by internalmedicine | 2011-04-14 16:47 | 運動系  

<< 乳児急性細気管支炎:ステロイド... EVEREST II:僧帽弁経... >>