乳児急性細気管支炎:ステロイドや気管支拡張剤治療
2011年 04月 15日
Steroids and bronchodilators for acute bronchiolitis in the first two years of life: systematic review and meta-analysis
BMJ 2011;342:doi:10.1136/bmj.d1714 (Published 6 April 2011)
1歳未満における、乳幼児の細気管支炎は、コモンな疾患である。RSウィルスが最も多い原因とされている。
この治療管理法として、β2 アゴニスト、抗コリン剤、アドレナリン、コルチコステロイド、高濃度食塩、抗生剤、サーファクタント、リバビリン、呼吸理学療法が試みられている。
気管支拡張剤ネブライザーとしてアドレナリン、サルブタモール、イプラトロピウム、これらの単独あるいは併用
経口・注射ステロイド、吸入ステロイドなどを含む。
48トライアル(4897名、13比較)を含む。
バイアス・リスクに関して、低 17%(n=8)、不明 52% (n=25)、高 31% (n=15)
アドレナリン(エピネフリン)単独では、プラセボ比較で、day 1の入院率を減少 (プール化リスク比 0.67, 95% 信頼区間 0.50 to 0.89; number needed to treat 15, 95% 信頼区間 10 to 45 for a baseline risk of 20%; 920 patients)
低バイアスリスクの単一大規模トライアル非補正結果では、デキサメサゾン+アドレナリン併用がday 7での入院リスクを減少 (risk ratio 0.65, 0.44 to 0.95; number needed to treat 11, 7 to 76 for a baseline risk of 26%; 400 patients)
併用治療比較では、アドレナリン単独と、ステロイド併用が外来患者では好ましい(1日目入院をベースとしてベストとされる可能性は 45% と 39%)
有害事象報告頻度は不変
静脈投与に関しては、入院日数比較は明らかな有効性差明らかにされず
救急外来での入院率比較
14比較研究内容
併用治療
ちなみに、日本では”ボスミン外用液”には、”気管支喘息・百日咳”の病名にしかネブライザー適応認められておりません。財務省j・厚労省は変わらず、保険適応外使用を厳格に取り締まろうという愚を続けております。悪魔の官僚たち。
by internalmedicine | 2011-04-15 08:51 | 呼吸器系