震災のどさくさの中閣議決定:いらっしゃい、巨大寡占化病院組織!さよなら 診療所・中小病院! 

”改革の方向性自体が一切示されず、震災の混乱に乗じて、関係者が恣意的に項目を調整、抽出した、拙速・意図的な閣議決定”と日本医師会側が批判している(http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110413_1.pdf)。


規制・制度改革に係る方針(平成23年4月8日 閣議決定):http://www.cao.go.jp/sasshin/kisei-seido/publication/p_index.html


医療法人の巨大化・寡占への一手が打たれたといって良い。
民主党支持組織でもある組織病院経営団体の意志が反映されているのだろう。


これで、当面、”さよなら、零細病院・非チェーン中小病院・診療所! いらっしゃい、巨大寡占化病院組織!”という構造になる。


地方僻地の医療も寡占化された医療法人の経営方針や意向に振り回されることだろう。
そして、中小病院・診療所はチェーン化組織に入り、コンビニ展開の一翼をになうか?
あえて、個別化・個性化を図るか?

大きな影響のある閣議決定であったが、議論されず、素通りのまま、管による専横的政治決定がなされた。



2011 年4 月8 日、「規制・制度改革に係る方針」が閣議決定
・ 医療法人の再生支援・合併における諸規制の見直しについて
閣議決定の内容
・国民皆保険制度を守ることを前提として、以下を行う。
医療法人と他の法人の役職員を兼務して問題ないと考えられる範囲の明確化を図る。<平成23 年度措置>
医療法人が他の医療法人に融資又は与信を行うことを認めることの必要性について検討する。<平成23 年度検討、結論>
③ 法人種別の異なる場合も含めた医療法人の合併に関するルールの明確化や、医療法人が合併する場合の手続の迅速化について検討する。
<平成 23 年度検討、措置>


医師不足解消のための教育規制改革について
・基礎医学研究者を含む医師不足や養成数の地域偏在といった現状認識を踏まえ、医学部やメディカルスクールの新設も含め検討し、中長期的な医師養成数の計画を策定する。<平成23 年度措置>



もうひとつは、メディカル・スクール創設の具体化・・・これって各大学が狙ってるところで、利権がうごめいてるのだろう。
これも、巨大医療法人にとっては都合がよい話であり、彼らの意向でもあるのだろう。



小泉政権の実質後継者であり、その劣化版である管政権 ・・・ そう考えると、この政権の実態がよく分かる。


追記:H23.4.18
さらに、”コンピュータ監視法案、もしくはネット監視法案”を、ごり押しし、反対意見の抹殺を試み、”北朝鮮化”・”中共化”を現政権は謀っているという話(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110418-00000002-pseven-pol)もある。

無能なだけでなく、国家にとって、きわめて危険な管政権は、その牙をむき始めた・・・

by internalmedicine | 2011-04-16 08:18 | くそ役人  

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