電話ベースの軽度認知障害・認知症発見ツール: Telephone Interview for Cognitive Status (TICS)

認知症に関して専門でない一般医家にとって、認知症診断というのは時間がかかり、長谷川式やclock-drawingにしても、解釈が必要な以上、それなりの経験と知識が必要で、他の医者との比べ一般性はどうなのか疑念を持ってしまう。できれば、技量をもったテクニシャンがスクリーニングしてくれればなどとおもうこともある。電話なら、全国各地の被験者に対し、スキルを有するテクニシャンがそれなりの解釈とともに判断できる機会をもたらす。そういう意味でこの試み興味をそそる。


Telephone Interview for Cognitive Status™ (TICS™)


電話による認知症検出というのは、認知症発見に関して信頼できるツールのようである。


Telephone-Based Identification of Mild Cognitive Impairment and Dementia in a Multicultural Cohort
Arch Neurol. 2011;68(5):607-614.

サンプルとして256名の正常認知機能、68名のMCI、53名の認知症。TICSの信頼性評価のため非ヒスパニック系白人、ヒスパニック系黒人、ヒスパニックを含む人種混合サンプル。
非ヒスパニック系白人において、DQは認知症v非認知症鑑別、他人種・民族より良好なMCIとの鑑別可能であった。
電話鑑別法は非認知症と認知症鑑別にベストで(TICS 感度 88%、特異度 87% v DQ 感度 66%、 特異度 89%)
そして、認知機能異常と正常認知鑑別に関しても良好(すなわち、 MCI・認知症鑑別に関し TICS 感度 73%、特異度 77% v DQ 感度 49%、特異度 82%)

検査前確率計算した人口統計・事前記憶能力パフォーマンスを用いた検討にて、電話による評価は有意に診断の信頼性が高いことが判明した。

by internalmedicine | 2011-05-11 09:41 | 精神・認知  

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