80代の至適血圧：収縮期血圧130 mmHg代、拡張期 70 mmHg代

Mespagetoday.comからの要約

Papademetriou V, et al "Blood pressure control and all-cause mortality in old and very old patients with hypertension" ASH 2011; Abstract PO-71.

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ASH/26629

80歳代における、8年間における最小死亡率は収縮期血圧 130－139 mmHg
この値に、到達したのは、16.7％の患者群で、この血圧値より高値、低値どちらでも死亡率増加する
対して、至適拡張期血圧は、70－79 mmHgであった。


Papademetriou がAmerican Society of Hypertension meetingで報告。
80歳代(octogenarians))の人たちを130代に血圧を持ってくることの効果の、初めての報告


最近まで高齢者に対する積極的降圧治療に関して、アウトカムデータの不足、ふらつき・体位性低血圧・失神などの副作用への危惧があった。2008年ＡＣＣ集会でHYVETトライアルの報告がなされ、変化が始まった。
80歳以上では150/80 mmHgをターゲットにして卒中死亡・全原因死・心不全の有意な減少が示された。この所見によりＡＣＣとＡＨＡは専門家コンセンサス発行がなされ、65歳以上で140/90 mmHgの一般的推奨がなされたが、80歳以上ではまだ高い目標のままであった。



HYVET trialでは、 183,054名の70歳以上を対象に2000から2007年までフォロー
収縮期血圧到達目標を群別に行い死亡・他のパラメータ指標を検討t: 150以上, 140-149, 130-139, 120-129, 110-119, 100-109, 100 mm Hg未満
研究期間中血圧コントロール率は45％から73％へ改善し、群間共通であった
フォローアップ中約1/4(24.6%)死亡
130－139 mmHg収縮期血圧到達と比べ、140－149あるいは150以上では全原因死亡率は、年齢、合併症他のリスク要素補正後、相対的に17％、40％増加(P<0.001)

血圧と死亡率のＪ字型相関が拡張期血圧でもみられ、70代、80代以上でも一致していた。

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