LEAPS:卒中後:体重支持下運動トレーニングは通常の理学療法下訓練を上回る効果は認めない

日本でよく叫ばれている、”ロコモ”ってのとは違うようで、

この論文の"locomotor training"は

・部分的体重支持を受けたトレッドミル歩行
・時速3.2km/時間の20-30分必要に応じて手助けを行い、15分のグラウンド歩行距離を伸ばす
部分的体重支持は、Robomedica製造のシステムで、歩行サイクルを通して動的・空気制御システムで補助が行われるもの。

トレッドミルのほうは、0-1.6km/時間で、0.16km/時間毎に増加
ハーネス (Robertson Harness) を躯体・骨盤支持に使う


そして、トレッドミル運動による体重支持されたLocomotor trainingが卒中後の歩行の能力改善する介入法として使われている。

だが、この介入の効果や適切なタイミングに関してはわかっていない。

Body-Weight–Supported Treadmill Rehabilitation after Stroke
Pamela W. Duncan et. al.
LEAPS Investigative Team
N Engl J Med 2011; 364:2026-2036May 26, 2011

結論から言えば、"locomotive training"は通常の理学療法マネージメント在宅漸増的運動比較して、優越性があるとは言えない。


medpage解説記事で、”Locomotor Training Not Better for Walking Post-Stroke”と表題付しているから、”ロコモ”と混同した勘違いが発生するかもしれない。

by internalmedicine | 2011-05-26 10:29 | 中枢神経  

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