CMV感染の1-2割にいる神経性難聴検診の可能性:唾液RT-PCR検査の有用性

新生児に対し、CMVに対する唾液の液相・乾燥Real-time PCR分析

Saliva Polymerase-Chain-Reaction Assay for Cytomegalovirus Screening in Newborns
Suresh B. Boppana et. al.
the National Institute on Deafness and Other Communication Disorders CHIMES Study
N Engl J Med 2011; 364:2111-2118June 2, 2011


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サイトメガロウイルス (CMV) は先天的感染を頻繁に生じ、非遺伝的な感覚神経性の難聴を来す主原因となっている。先天性CMV感染新生児の多くは、臨床的に異常が現れず、無症候であり、感覚神経性難聴が発症するのがCMV陽性患者の10-15%という頻度なのに、診断されないままである。リスクの早期検出は、モニタリングや介入など、言語・会話発達障害に大きな影響を与える。

重大性を鑑み、簡易で正確なな診断法の確立が必要とされているのである。

今まで、先天性CMV感染の診断は、唾液、尿、乾燥血液スポット標本などがなされ、標準的には尿中・唾液中のCMV培養がなされている。培養による検査は自動化容易でなく、大規模新生児検診には不適。

それで、乾燥血液スポット標本がルーチンに行われ、PCR検査がなされているが、real-time dried-blood-spot PCRでは多くの新生児で感染見いだせなかった。尿標本はさらに採取困難という状況で唾液がサンプルとして考えられた。

by internalmedicine | 2011-06-02 09:36 | 感染症  

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