降圧剤としてのテノーミンは価値がない?
2004年 11月 06日
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“もうだめぽ!→あぼーん?” (2ちゃんねらー的発言)
降圧剤としてのテノーミンはメタ分析で、臨床的アウトカムでプラセボ・無治療より決定的な優位性がなかったようです。
スタンダード薬だった時代があるわけで、ノスタルジーをかんじますなぁ・・・
Atenolol in hypertension: is it a wise choice?
http://www.thelancet.com/journal/vol364/iss9446/full/llan.364.9446.primary_research.31148.1
Lancet 2004; 364: 1684-89
プラセボや無治療と比較、他の降圧剤と比較。
atenololとプラセボは6825患者を含む平均4.6年の4つの研究でアウトカムに違いがなかった。
全原因死亡率:RR 1.01(relative risk 1·01 [95% CI 0·89-1·15])、
心筋梗塞:0·99 [0·83-1·19])
卒中:0·85 [0·72-1·01]
プラセボより減少傾向
他の降圧剤と比較して、降圧効果としての治療アーム間の大きな相違はない。
今回のメタ分析で有意に他の治療よりatenolol治療は死亡率が高い (5つの研究,17671名:1·13 [1·02-1·25])
さらに、心血管死亡率もまたatenolol治療群は他の降圧治療より高い傾向で、卒中も多かった。
β遮断剤全般のエビデンスと異なる気がしますが
http://www.eboncall.org/CATs/1218.htm
by internalmedicine | 2004-11-06 12:32 | 動脈硬化/循環器