第12次発がん性報告(HHS):ホルムアルデヒド、スチレンやガラスウール繊維など8種類新規リスト化
2011年 06月 13日
http://ntp.niehs.nih.gov/go/roc12
U.S. Department of Health and Human Services Secretary Kathleen Sebelius released the 12th Report on Carcinogens on June 10, 2011. (Press Release)
米国HHSかによる物質・化学物質・金属・農薬・ドラッグ・化合物に関しヒトへの発がん性を報告し、54の発がん性を示す物質と186の発がん物質のリスト(2つの確定物質と6つの疑い)が示された。
・Health and Human Services (HHS)部門が、ホルムアルデヒドの鼻咽頭癌、骨髄性白血病、他の発がん性に関して警告を行った。
・National Toxicology Program (NTP)による報告では、ゴム・プラスティック・絶縁・線維グラス・パイプ・食品添加物・カーペット裏地などの工業製品で使われるスチレンを発がん性ありと考えるのが合理的と判断。
・アリストロキア酸ファミリーは、、ウマノスズクサ科の植物に含有される成分であり,これにより”バルカン腎症”に代表される腎障害が引き起こされるが、植物は、しばしば関節リウマチ、痛風、炎症を治療するために使用される漢方薬として使用されることもあるが、発がん性リストにされている。
・Captafol:1987年以降、米国では2006年まで製造されていた農業用の抗かび薬
・Cobalt-tungsten carbide (in powder or hard metal form):硬い金属工業用品
・特定の吸入危険のあるガラスウール繊維:Certain inhalable glass wool fibers:エアフィルターや絶縁物質として用いられ、比較的危険が少ないとされている
・O-nitrotoluene :染色用途 ;空気や大気汚染
・Riddelliine:米国西部などでデイジーの一種にみられる。誤ってハーブやミルクなどに混入する可能性
by internalmedicine | 2011-06-13 17:37 | がん