ハイリスク患者への感染性心内膜炎予防のための抗生剤予防投薬は必要だが・・・

感染性心内膜炎予防のために抗生剤の予防をするのですが、歯科には強調されてますが、意外にその他の医科では強調されてないような気がします。また、処置1時間前というガイドラインは守られているのでしょうか?

NGCガイドラインをみるとハイリスク以外感染性心内膜炎の予防投薬をあまりすすめてないようなのですが・・・────────────────────────────────────

ハイリスク
・人工心臓弁膜
・感染性心内膜炎の既往
・手術的な大循環-肺循環シャント
・複雑な先天性心疾患
・血管グラフト(6ヶ月以内)
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となっております。

ところが

下段のごとく、循環器専門医にくばられた雑誌には以下のごとくすべての患者に呼ぼう投薬をというような書き方です。このようにかかれれば、ハイリスク以外にも投薬せざるえなくなのでは?本文中でも上記ハイリスクのことはあまり語られておらず、まるでリスクの高い処置ではすべておこなわないといけないような記述が・・・
感染性心内膜炎は大変怖い病気です。トラブルにまきこまれるよりは・・・と考えると、
上記ハイリスク以外に使わざる得なくなるのでは・・・

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ハイリスク群において抗菌薬の予防投与を必要とする手技

☆感染性心内膜炎の予防として抗菌薬投与をしなくてはならないもの
歯ロ科:
出血を伴ったり,根尖を超えるような大きな侵襲を伴う歯科手技(抜歯,歯周手術,スケーリンゲ,インプラントの植込み,歯根笹に対するピンなどの植込みなど)

呼吸器:
扁桃摘出術・アデノイド摘出術
呼吸器粘膜を扱う手術(気管切開を含む)
硬性気管支鏡検査

消化管:
食道静脈瘤に対する硬化療法
食道狭窄の拡張
胆道閉鎖時の逆行1生内視鏡的胆管造影
胆道手術
腸粘膜を扱う手術

泌尿器・生殖器 
前立腺の手術
膀胱鏡検査
尿道拡張

☆感染性心内膜炎の予防として抗菌薬投与をしたほうがよいと考えられているもの
消化管:
大腸鏡や直腸鏡による生検

生殖器:
経膣子宮摘出術
経膣分娩
帝王切開
感染していない組織における子宮内容除去,治療的流産,避妊手術,子宮内避妊器具の挿入または除去

その他:
心臓カテーテル検査(PCIを含む)
ペースメーカ,除細勤器の植込み
外科的に洗浄した皮膚の切開あるいは生検

☆感染性心内膜炎の予防として抗菌薬投与をしなくてもよいもの
呼吸器:
気管内挿管
軟性気管支鏡検査(生検も含む)
鼓室穿孔時のチューブ挿入

消化管:
経食道心エコー図
上部内視鏡検査(生検を含む)
泌尿器・生殖器 
感染していない組織における尿道カテーテル挿入
その他
中心静脈へのカテーテル


【予防法】
経口投与可能:Amoxicillin 成人 2.0gを処置1時間前に経口投与
ペニシリンアレルギーを有する場合:Clindamycin 成人600mgを処置1時間前に経口投与
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(参考文献:日本循環器学会 循環器専門医第12巻第1号 p59あたり)

by internalmedicine | 2004-04-04 16:52 | 内科全般  

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