テレビを長くみると、その分だけ、2型糖尿病、心血管疾患、全原因死亡率につながる

Television Viewing and Risk of Type 2 Diabetes, Cardiovascular Disease, and All-Cause Mortality
A Meta-analysis
JAMA. 2011;305(23):2448-2455. doi: 10.1001/jama.2011.812

テレビ視聴は最も明らかな運動不足行動であり、その影響は広い。そして、発病と死亡率と関連性がある行為であることが確立している。
しかし、その割にはシステマティックな定量的評価がまだなされてなかった。
【目的】 テレビ視聴と2型糖尿病リスク、致死的・非致死的心血管疾患リスク、全原因死亡率との相関性をみた前向きコホート研究のメタアナリシス
【データ源と研究選択】 1970年から2011年3月までのMEDLINEデータベース、1974年から2011年3月までのEMBASEデータベースから同定した研究群で、制限無しで、収集記事からの時からの参照リストをレビュー。コホート研究は、対照との関連性に関し、相対リスクを推定し95%信頼区間(CIs)報告
【データ収集】データは著者やサマリー毎に独立して収集し、random-effects modelを用いて関連性を推定
【データ作成】 8つの研究のうち、4つで2型糖尿病 (175 938例; 110万人年フォローアップあたり 6 428例)、4つが致死的・非致死的心血管疾患(34 253人; 1 052件)、3つが全原因死亡率 (26 509 人; 202 353人年フォローアップ 1879 死亡件数 )

1日2時間テレビ視聴のpooled relative riskは、2型糖尿病  1.20 (95% CI, 1.14-1.27)、 非致死的・致死的心血管疾患 1.15 (95% CI, 1.06-1.23) 、全原因死亡率   1.13 (95% CI, 1.07-1.18)

テレビ視聴時間と2型糖尿病および心血管疾患のリスクの相関は線形であるが、全原因死亡率は3時間を超えると増加がみられる。

1日2時間推定絶対リスク差は2型糖尿病で、1年ごとに、10万人対176、致死的心血管疾患は38、全原因死亡は104である

【結論】テレビ視聴が長いと2型糖尿病、心血管疾患、全原因死亡率増加する。


絶対報道されない! 

by internalmedicine | 2011-06-15 17:01 | 動脈硬化/循環器  

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