大気中オゾン濃度の影響への死亡率・死亡数への影響

大気中オゾン濃度の影響への死亡率・死亡数への影響が取りざたされてます。
遙か上空ではオゾン層の破壊が問題ですが、低空ではオゾンの副作用の問題が重要なようです


Acute Effects of Ozone on Mortality from the "Air Pollution and Health
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/170/10/1080
A European Approach" Project
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 170. pp. 1080-1087, (2004)

大気汚染と健康:ヨーロッパアプローチ(APEA2)プロジェクトは、大気中のオゾン濃度の死亡率への影響を調査したもの。毎日のオゾン濃度を測定して、日々の死亡数、寄与因子、影響因子を23市街地/地域、すくなくとも3年間、1990年からデータ収集。
都市特異的なモデルでそれぞれの都市部の推定因子を得て、2次的な回帰モデルとをむすびつけた。
寒冷期半年では有意な影響はなかった。温暖期では、1時間10 µg/m3で0.33%(95%CI 0.17-0.52)1日の死亡数を増加、心血管死亡を0.45%(95%CI 0.22-0.69)、呼吸器疾患死亡数を1.13%(95%CI 0.62-1.48)増加
8時間オゾンに関しての総監も同様。
総死亡率とSO2、10µm未満直径の浮遊粒子状物質(PM10)は独立、NO2やCOによる寄与因子はいくぶん相関あり。
個々の年の推定は総数ではheterogenousで、総死亡率では標準死亡率が高いところほど影響が大であり、南部ほど心血管死亡率への影響が大
夏場の総死亡率への用量反応カーブは直線性から離脱するものではない。

by internalmedicine | 2004-11-09 11:31 | 医学

 

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