冠動脈形成術後の抗血小板治療: めざせ "Tailored antiplatelet therapy"

クロピドグレル効果判定POCとして、VerifyNow P2Y12 (Accumetrics Inc, San Diego, CA);参照 がかなり威力を発揮しているようだ。


ジェノタイプによる随分影響があり、たとえば、クロピドグレルは25%を越える人で血小板の反応性にばらつきが見られる。PCI後のクロピドグレル恒常状態の患者で、血小板反応性:platelet reactivity (PR)は1ヶ月後までに低下する。ジェノタイプは18%までこの傾向に影響を与える。1ヶ月時点でのクロピドグレルPRはその後の副作用アウトカムの強い指標となる。そして、ベースラインのフェのタイプと臨床的指標にジェノタイプを結びつけることで、 "Tailored antiplatelet therapy"が可能となる。


Prospective Evaluation of On-Clopidogrel Platelet Reactivity Over Time in Patients Treated With Percutaneous Coronary Intervention
Relationship With Gene Polymorphisms and Clinical Outcome
J Am Coll Cardiol, 2011; 57:2474-2483



日本でも16-17%あたいのクロピドグレル不応性患者が想定される。
で、さしあたりは、1ヶ月後のPR測定できれば、”不応性”チェックが可能ということになる。出来れば投与前に推定できるのが一番良いのだろうが?



GRAVITAS:経皮的冠動脈形成術(PCI)後高用量負荷必要なし - 2011/03/16

AHA2010の話題予想 - 2010/11/12
POCシステムの検査であるVerifyNow システム:プラビックスのpoor responderかどうかを検討するもので、VerifyNow P2Y12にて、PCI後心血管イベント減少させたという報告に基づき行われたトライアル
・血小板機能検査に意味があるか?
・より効果を上げるためのclopidogrel高用量投与、効果があるか?
GRAVITAS :http://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00736866?term=ACT++contrast+nephropathy&rank=8
GRAVITAS :http://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00645918?term=GRAVITAS&rank=1

VerifyNow:http://www.accumetrics.com/accumetrics.com/products/

by internalmedicine | 2011-06-18 11:41 | 動脈硬化/循環器  

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