携帯電話と腫瘍の関連性仮説に対して否定的エビデンスが累積してきた・・・と
2011年 07月 05日
Swerdlow AJ, Feychting M, Green AC, Kheifets L, Savitz DA, International Commission for Non-Ionizing Radiation Protection Standing Committee on Epidemiology 2011. Mobile Phones, Brain Tumours and the Interphone Study: Where Are We Now? Environ Health Perspect :-. doi:10.1289/ehp.1103693
英国、US、スウェーデンの専門委員会からのレビューの結論はがんとの関連性を示す確固たるエビデンス認めず、さらに、携帯電話からの無線信号が腫瘍のトリガーとなる確立した生物学的メカニズム上もないことが示された。
不確実性は確かに残るものの、成人における携帯電話使用が脳腫瘍の原因になることの反証が累積している。
WHOのIARC( International Agency for Research on Cancer )による携帯電話のヒト発がん可能性認定なされた。イギリスのがん研究所のAnthony Swerdlowは、2つのposition talkは矛盾してないと述べており、IARCのはpre-defined risk categoryに過ぎないと述べている
・・・
”関連性がないこと”の証明は、存在証明よりはるかに難しい。
関連記事:http://www.reuters.com/article/2011/07/04/us-phone-cancer-risk-idUSTRE7634SL20110704
WHOのワークグループ 携帯電話の発がん性認める - 2011/06/01
結局、”疑わしき”をどのレベルに設定するかが問題と思う。脳内仮説から動物実験、個別明確な関連事例累積なのか? そしてマスとしての影響度は?・・・など。
でも、この事案、”関連性があることを証明するほうも難しい”と思う。なんせ、発症まで時間がかかるわけで・・・
にしても、ソフトバンクの本業軽視の上の行政口出しって眉をひそめるが、それ以上に、池田信夫って、軽薄すぎる・・・こんなのが日本ではメディア上知識人らしい
”http://www.j-cast.com/2011/06/01097276.html”
by internalmedicine | 2011-07-05 09:46 | 環境問題