飛行機上の酸素投与器具と酸素投与量補正

航空機上に擬した酸素濃度15.1%下での試験、hypoxia-altitude simulation test (HAST)が、酸素負荷適切量を決めるため必要かどうか?

COPD and Air Travel: Oxygen Equipment and Preflight Titration of Supplemental Oxygen
Chest July 2011 140:1 84-90; doi:10.1378/chest.10-0965

HAST下での鼻カニューラ補正ではフェースマスクの酸素蓄積により、酸素必要量を過小評価する。すなわち、8000フィート、2438mでの様々な酸素濃縮装置器具と比べ、持続流量、酸素節約デバイスによる圧縮酸素・酸素は有意にPaO2値低値を示す。


在宅酸素療法患者さんが航空機を利用して旅行することにあまり抵抗がなくなってきて、かつ、航空会社との連携もなれてきているが、酸素処方に関しては確かに同等量しか指示してなかった。酸素カニューラ時はやはりやや多めの酸素流量指示が必要なようだ。

by internalmedicine | 2011-07-05 16:17 | 呼吸器系  

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