結論は、緑茶摂取は、総コレステロール、LDLを低下させることは確実だが、たいした影響ではない。
2011年 07月 07日
Green tea intake lowers fasting serum total and LDL cholesterol in adults: a meta-analysis of 14 randomized controlled trials
First published June 29, 2011, doi: 10.3945/ajcn.110.010926
Am J Clin Nutr August 2011
1136名を対象とする14のランダム化対照試験を現行メタアナリシスに適として判断し、対象
緑茶消費は有意に 総コレステロールを7.2mg/dL(95% CI: -8.19, -6.21 mg/dL;P<0.001)低下させ、LDLでは 2.19 mg/dL (95% CI: −3.16, −1.21 mg/dL; P < 0.001)低下。
血中HDL濃度平均変化は有意ではなかった。サブグループや感度分析では、介入種類、緑茶カテキン量、研究期間、個別健康状態、研究の質には影響されない結果。
有意なheterogeneityは、TC、LDLコレステロール、HDLコレステロールに関して認めず、fixed-effects modelベースの報告結果であった。
"緑茶”と”減量”や”肥満”というワード検索すれば、その種の報告や宣伝、随分拾うことが出来る。中には公的と思われるところまで・・・。
昨日のためしてガッテンではないが・・・
その効果・影響度を数字で示さなければ、コレステロールが減るという口先詐欺である。
昨日(H23.7.6)のためしてガッテンは”ベイズ推計”・”検診の感度特異度、尤度”や”母集団からサンプル抽出詐欺”などを扱っていておもしろかった。久しぶりに評価できる内容であった。
根拠となる数字を出さない詐欺、数字でだます詐欺、数字の根拠を偽る詐欺・・・民間・行政を含め詐欺だらけのこの世の中・・・
by internalmedicine | 2011-07-07 08:16 | 動脈硬化/循環器