肺GM-CSFは、インフルエンザ感染肺障害に、クリティカルな抑制的働きを示す?

肺でGM-CSF発現しているトランスジェニックマウスと野生種のインフルエンザ暴露比較実験

GM-CSF発現マウスの生存率が高く、体重増加・肺障害少なく、急性の宿主炎症反応の組織学的特徴が観られた。
トランスジェニックマウスの耐性は、肺胞マクロファージ消失を抑制するが、T細胞減少、B細胞減少、好中球減少は減少しないことに由来?
野生種よりマクロファージが多く、インフルエンザ由来のアポトーシス耐性の要因と成っているのではないか?
GM-CSFの鼻腔投与もインフルエンザ耐性に関連した。

GM-CSF in the Lung Protects against Lethal Influenza Infection
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 184. pp. 259-268, (2011)


肺胞における、GM-CSF(Granulocyte Macrophage colony-stimulating Factor:顆粒球単球コロニー刺激因子)が、インフルエンザに関わる肺障害に関し、大きな役割を果たしていることがわかった。
早期治療開発に関し大きなヒントとなるだろう。

by internalmedicine | 2011-07-16 08:26 | インフルエンザ  

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