女性:ボケ防止は、歩くこと

Physical Activity and Cognition in Women With Vascular Conditions
Marie-Noël Vercambre, PhD; Francine Grodstein, ScD; JoAnn E. Manson, MD, DrPH; Meir J. Stampfer, MD, DrPH; Jae H. Kang, ScD
Arch Intern Med. Published online July 19, 2011. doi:10.1001/archinternmed.2011.282


血管疾患やそのリスクを有する人たちは認知機能低下率が高いわけだが、認知機能維持する手段はあまり知られてない。
3つの冠動脈リスク要素を有するか、血管疾患既往をもつ、コホートであるWomen's Antioxidant Cardiovascular Study参加被験者にして、ベースライン(1995年10月から1995年6月まで)からその後2年ごとに検討したもの
有意な傾向としては、エネルギー消費増加毎に認知機能低下率減少し、第4・五分位から認知機能低下が有意(第4 P=.04、第5 P<.001)、これは、すなわち、毎日30分以上歩くことに相当する。
5-7歳若い状況と一致した状況である。
定期的ウォーキングは、認知機能低下減弱に、より強く相関する (P = .003 for trend)




全般的認知能力、言語認知能力ほど、脳血管疾患と関連性があると言われる、言語流暢性スコアでは明らかでなかったとのこと。

身体活動性と認知機能上の健康の関連性の基礎的な根拠としては、直接的神経構造、脳由来の神経要素、ニューロンの成長など刺激性に関与し、おそらく認知機能減衰予防的に働くことが考えられ、間接的に脳の可塑性にも関与し、脳の血管の健康を保つこと、血管内皮機能、血糖・インスリン調整、脳の血流などに影響を与えることとが考えられる。さらに、運動が炎症予防的に働き、全身性・脳特異的growth factorへの影響も考えられ、心理的well-beingが認知機能の改善につながる。

by internalmedicine | 2011-07-20 08:30 | 精神・認知  

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