FDA助言委員会:糖尿病治療薬SGLT2抑制剤dapagliflozin不承認多数

新規糖尿病薬ダパグリフロジンも膀胱癌・乳がんリスク懸念 &肝障害 ・・ FDA認可どうなる?2011年 07月 16日

結局、” An FDA advisory committee has voted 9-6 against recommending approval for the novel diabetes drug dapagliflozin ”とのこと!

sodium glucose cotransporter-2 (SGLT2)抑制剤は、ぶどう糖排泄を促進し、血中への吸収を上回ることで血糖を下げるメカニズム。他の糖尿病治療で調整できない部分に作用することで注目され、そして、以外のメリットとして体重を若干低下させることで期待された。一方、その機能は、腎臓のクリアランス機能に依存し、中等度以上の腎障害では使用不可とした。
しかし、委員に対し糖尿病の新しい治療薬としての明確なefficacyを提示できなかった上に、乳がん・膀胱癌の発がん可能性も示唆された(膀胱癌 投与対象5478名中9名 v 対照 3156中1名、乳がん2223名中9名 v 対照 1053名中1名)。療法あわせると期待値以上であるが、臨床的意味ある差を示すほどのパワーはないと述べている。さらに、肝障害1例に注目している。

ただ、FDA委員会の評決を無視してFDAが結論を行うことはあるとのこと!

by internalmedicine | 2011-07-20 11:42 | 糖尿病・肥満  

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