中年女性での検討:身長高いほどがんリスク高い ・・・人種横断的現象

がん既往無しの中年女性(1996-2001)の身長、他の要因とがんの関連検討

Height and cancer incidence in the Million Women Study: prospective cohort, and meta-analysis of prospective studies of height and total cancer risk
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 21 July 2011
doi:10.1016/S1470-2045(11)70154-1Cite or Link Using DOI


1297124名、1億1700万人年(9.4年中央値、IQR 8.4-10.2)で97376のがん発症

総がん相対リスクは、身長10cm増加毎、1.16(95% CI 1·14—1·17; p<0·0001)
リスクは17の部位中15の部位で、統計学的有意なのは、直腸 (1·14, 1·07—1·22)、悪性黒色腫  (1·32, 1·24—1·40)、乳がん (1·17, 1·15—1·19)、子宮内膜 (1·19, 1·13—1·24)、卵巣 (1·17, 1·11—1·23)、腎臓 (1·29, 1·19—1·41)、中枢神経 (1·20, 1·12—1·29)、非ホジキンリンパ腫 (1·21, 1·14—1·29)、白血病 (1·26, 1·15—1·38)
身長10cm毎のがんリスク増加は、社会経済的地位や他の10の個別特性に関して有意でなかったが、非喫煙者より現行喫煙者が有意に少なかった(p<0.001)
この研究と他の前向き研究のメタアナリシスによると、身長関連のがん全体のリスク比はヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、アジアにおいてばらつき少ない。


身長が高くなくてもたまにはいいことがあるもんだ・・って、なんか寄与因子が分からない。

by internalmedicine | 2011-07-22 12:11 | がん  

<< 楽観性は高齢者の卒中防止要素 WHOいわく、病院に行く方が飛... >>