なぜ日本はジェネリック医薬品高値価格統制をつづける? 本来なら先発比1割程度になるはず・・・

ジェネリック品って、薬価統制する必要有るのだろうか?日本では、無用な薬価統制で高止まりしてるのはなぜ?


日本の事情とは異なると思うが、14ヶ月内で、世界の販売額トップ20のうち7つがジェネリック版発売可能となる特に、リピトールとプラビックスがトップ2つで、これに該当するそうだ。


この記事(http://www.boston.com/business/healthcare/articles/2011/07/25/drug_prices_will_fall_sharply_as_patents_expire/)を見ると、日本のジェネリック事情とかなり異なることが分かる。

最初6ヶ月ジェネリック製品が単独の時は、値段が下がらず、その後、劇的に価格が下がる。

昨年平均的処方コスト ジェネリック 72ドル v ブランド薬剤 198ドル

Protonixという薬剤は月 16ドル 対して ブランド製品は 170ドルなのである。



数年前(ジェネリック価格の高止まりの疑問2007年 11月 15日)述べたが、日本の多くのジェネリック製品は、先発品薬価の7割程度に下げ止まっている。本来なら1割程度で十分なはずなのである。当初、「後発医薬品は劣ると述べた先発医薬品メーカーを独占禁止法違反」と断じた公正取引委員会は全く仕事してない。 後発メーカーを利することは黙認を続けるのだろうか?

公的負担からなりたつ貴重な医療費が、納得のいかない後発品高値安定のため新規医薬品開発に不熱心な後発薬品メーカーに消えているのである。


米国通りに値段が下がれば、先発品の1割以下になる! 
乱暴かもしれないが、これだけで、医療費の内の医薬品コストは半減以上になるのだ!


これを放置しているのはなぜか? 是非、国会などでご検討いただきたい。



医者を悪者にしたらすべて医療問題はごまかせると考えているようだが、真の悪者は、厚生行政そのもの!

by internalmedicine | 2011-07-25 16:00 | 医療一般  

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