線維筋痛症におけるヨガの効用:マインドフルネス向上・コーチゾル値改善
2011年 07月 28日
An eight-week yoga intervention is associated with improvements in pain, psychological functioning and mindfulness, and changes in cortisol levels in women with fibromyalgia.
Kathryn Curtis, Anna Osadchuk, Joel Katz.
Journal of Pain Research, 2011; : 189
線維筋痛症:Fibromyalgia (FM) は全身の筋骨格痛、疲労、うつ、副腎皮質機能低下を併せ持つ疾患。
FMにおいて、ヨガがコーチゾルに効果があるというパイロット的研究。同時に、疼痛、心理的指標、舞のフルネス、コーチゾルの研究
パイロット研究であり、22名という少数、8週間週2回×75分
反復計測評価にてばらつきを確認し、平均±SDスコア介入前後比較し、有意に、持続痛 (pre: 5.18 ± 1.72; post: 4.44 ± 2.03)、pain catastrophizing (pre: 25.33 ± 14.77; post: 20.40 ± 17.01)、疼痛受容性 (pre: 60.47 ± 23.43; post: 65.50 ± 22.93)、マインドフルネス (pre: 120.21 ± 21.80; post: 130.63 ± 20.82)の改善がみられた。
ITT解析にて、介入後の平均AUCは、有意に前値より高い; 263.69 v 189.46
mediation analysisにて、軽度介入マインドフルネススコアが有意に介入前後のpain catastrophizing scoreの前後変化に有意に関与されているという分析。
痛みの認知面の評価としての”Pain Catastrophizing Scale”。
ヨガにて、マインドフルネス改善 → pain catastrophizing改善 が示され、同時にコーチゾル増加。
すなわち、ストレス対応ホルモンの正常な分泌能改善が示唆された。
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by internalmedicine | 2011-07-28 08:34 | 精神・認知