非侵襲的人工換気の特殊な利用法

Unusual applications of noninvasive ventilation
ERJ August 1, 2011 vol. 38 no. 2 440-449


免疫不全患者のような気管内挿管リスクの高い場合の気管支ファイバースコピー施行時
経食道エコや、心肺インターベンション時(深麻酔、セデーションによる呼吸抑制回避)
心血管術後のような手術後、エビデンスは低いが肺挫傷

使用すべきでないのは、ARDSへの移行リスクが高い重症空気感染の気管内挿管代わりの使用

終末期患者への気管内挿管代わりの使用は増加し、呼吸苦改善のために使用

COPD運動トレーニング中の補助としての役割は未だ確立せず

NIV止嘔は厳格なモニタリング下で用いるべきで適切に利用すべき。
訓練されたチーム、患者選択、デバイスの最適な選択が必要。


肺癌だけでなく、慢性呼吸不全などの終末期ケアに、私たちも利用する機会が多くなった。
誤嚥性肺炎に対し10分足らずで導入した事例では挿管せずに、急性呼吸不全状態から一夜だけの利用で改善した。次第に施設としてなれてきており、スタッフがなれることが大事と痛感。
至適利用さえされればかなり有効な手段である。いやがる人や気胸など圧挫傷の危険性、無意識・無呼吸では利用できず、また、万人に導入できないことが問題。

by internalmedicine | 2011-08-04 08:22 | 呼吸器系  

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