松下さん あんたの宣伝は変だ

それにしても、少数の対象者・・・・対照をちゃんととっていない、偽薬も使用せず、大々的に報道するのは・・・わたしが科学者だったらはずかしくてできないと思うし、誠実な業者だったら、もうちょっと丹念な実験をして、論文発表をしてから、世間に出すとおもうのだが・・・

商売というのは謙虚さ必要ないようですね。そして、研究者も・・・

高濃度酸素の美容と健康への効果を検証http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn041115-2/jn041115-2.html
酸素吸入と大気吸入を比較して検討しなおすべし!

前後比較だったら、なんとでもいえますよ。>ナショナルさん、東海大学の偉い先生

大企業だからといってこんなでたらめがゆるされるのだろうか



えせ健康業者が大好きなフリーラジカルを増やす可能性を指摘してますよ。そして・・・老化促進・寿命短縮効果の可能性ありますよ > 松下電器さん

マイナスイオンででたらめをした上に今度は酸素療法ですか・・・あきれて あいた口がふさがりません


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Ref.
・一般に脂質過酸化はオゾンや高酸素状態などのときに生成する(参照) → 脂質過酸化:フリーラジカルの一例

・酸素療法ブーム 参照

かかりつけ医通信
誰でも勝手に酸素吸入して大丈夫なのでしょうか

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<あらためてこの研究のあほらしさはまとめるつもり>




対照をちゃんととって、プラセボ実験で、長期間の健康への影響を確かめた上で大々的に宣伝するのがちゃんとした企業のやり方じゃないのかい  

怒り 怒り


プラセボ対照治験をやり直したら 信用してやる・・・・いまのままでは 巨大資本Quackですよ > 松下さん


以前のWebを添付します。
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健常者を対象とした酸素療法の問題点


ある方から再び「ナショナル酸素エアチャージャー」のことで質問を受けました。呼吸器科の目から見て、その意義があるのかと・・・



ポイントとなるのは、2点、1)効果 2)副作用の問題です。



他の健康器具・健康食品の類の問題点は、効果を表現するときに“リフレッシュ”や“活性化”などのイメージだけの言葉を使い、はっきりとした論点をぼやかしている点です。松下電器では以下の表現がありました。


ココが知りたい!Q & A から

1)どんな時に使うと効果的ですか?

仕事や勉強で疲れた時や、運動の後、眠気が生じた時にお使いいただくと効果的です。



2)過酸素症になる恐れは? また、体内の活性酸素を増やすことになりませんか?

酸素チャージャーの酸素量(濃度約30%、空気流量約2L/min)では、長時間吸引しても健康に悪影響を及ぼす心配はありません。


効能として“疲労回復、眠気の防止”をはっきり表明しております。理論的・実験的根拠を直接松下電器より聞きたいと思います。

この器械をつかって上記効能を実験上証明したのか?しかもそれが偽薬効果のない状態で証明されたものなのか聞きたいと思います。


さらに大事な問題点は30%の酸素濃度でどれほどの効果が期待できるのかということなのです。一見30%であれば通常の空気濃度21%を30%にあげるような誤解を受けますが違います



通常の医療上使われる酸素投与は90%~100%の高濃度の酸素です。今回松下電器からだされた酸素濃縮装置は30%です。実際に体内にどれほど酸素投与することができるのでしょう。



モデル的に考えてみます。吸気:呼気=1:2とします。呼吸を15/分とすると、吸気1秒、呼気2秒です。

一回の換気する量を体重Kgあたり8mlとすると、50Kgの人で400mlです。



松下電器のありがたい器械の場合

2L/分の流量ですので、1秒間に2000÷60=33mlの30%の酸素をいただくことになります。

全体でみると33ml×30%+(500ml-33ml)×21%=108m

ほんとの酸素吸入濃度は21.4%です。



普通に呼吸の場合

500ml×21%=105mlです。このモデルでは21.0%です。



ちなみに体重があるほど、酸素の増加量は少なくなりますが、通常の成人では酸素濃度を2-3%、実際は21.0%を21.4%にするのに過ぎないということがわかります。

さらにいいますと、健康な人ではすでに、動脈中の酸素は通常の酸素をすっていても充分に飽和状態に近いのであって、せいぜい数%の酸素をさらにくわえたからといって、酸素運搬量はほとんど変化しません。


故に、この商品はほとんど効果の期待できない商品だと思われます。


松下電器ほどの大企業がほとんど生体では酸素量を増やさない(逆に言えばよほど極端な例でなければ害を与えない)、効果のほとんど期待できないものを“リフレッシュ”などと定義しにくい言葉で販売促進をしていると思うのです。







株式会社の医療参入が取りざたされ、大企業なら大丈夫というような発言をされるかたがいますが、この製品の販売法をみれば、大企業必ずしも正しからず・・・・・

マイナスイオンに関しては喘息患者に有害であるというのはGINAという世界共通のガイドラインでかたられておりますが、そのことは伏せて販売されております。




by internalmedicine | 2004-11-16 21:04 | Quack  

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