女性:うつは卒中リスクを増加させるが、抗うつ薬、特にSSRIでリスク増加
2011年 08月 12日
Pan A, et al
Stroke 2011;doi:10.1161/strokeaha.111.617043.
NHS研究からの、卒中既往無しの54-79歳女性8万名ほどのフォロー研究
6年フォローアップで、1033の頻度(虚血性 538、出血性 124, 不明 371)
うつ病歴は、全タイプの卒中に対する多変量補正ハザード比(HR) 1.29 (95%信頼区間 [CI], 1.13-1.48)
抗うつ治療女性は、卒中リスク増加、 Mental Health Index score 52以下 もしくは うつ診断どちらでも増加認める(HR, 1.39; 95% CI, 1.15–1.69) or not (HR, 1.31; 95% CI, 1.03–1.67)。
どの病勢サイクルでも現行うつで卒中リスク増加(HR, 1.23; 95% CI, 0.97–1.56)
しかし、うつ既往だけでは増加なし(HR, 1.23; 95% CI, 0.97–1.56)
うつは卒中リスクを増加させるが、治療薬であるはずの抗うつ薬でもリスク増加
SSRIは40% (HR 1.39, 95% CI 1.13 to 1.72). ほど卒中リスク増加させる。他の種類でもあるが、SSRIほどではない(1.14 (95% CI 0.82 to 1.58))
抗うつ薬の直接の心血管疾患へのリスク増加、体重増加・高血圧・炎症増悪などが関わるものと考察されている。
by internalmedicine | 2011-08-12 08:43 | 精神・認知