COPD頻拍問題:高感度心筋troponin T (cTnT) と急性増悪死亡率との相関
2011年 08月 30日
Elevated high-sensitivity cardiac troponin T is associated with increased mortality after acute exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease
A D Høiseth, A Neukamm, B D Karlsson, T Omland, P H Brekke, V Søyseth
Thorax 2011;66:775-781 Published Online First: 8 June 2011 doi:10.1136/thx.2010.153122
COPD急性増悪99名で、フォローアップ中央値1.9年、57名死亡
hs-cTnT測定97名で、粗死亡率は hs-cTnT <14.0 ng/L、14.0-39.9 ng/dL、40 ng/dLでそれぞれ、 4.6、 30.2、 58.3/ 100人年
拡大Cox回帰解析補正後、ハザード比(HRs , 95%CI)は、最小hs-cTnT比較で、それぞれ、4.5 (1.2 to 16) 、 8.9 (2.4 to 32)
死亡率とhs-cTnTの相関は受診時心拍数により補正(p<0.001)される
死亡率とhs-cTnTの相関は頻拍患者で強い相関がある。
COPD患者に対し、選択的β遮断剤投与すべきかどうか?
心不全を合併したケースに恐る恐るβ遮断剤使用したとき、劇的効果をもたらした例を最近経験した。
逆に、ホクナリンテープなどのベータ刺激剤の乱用とも思える例を頻回に見る。高齢者など注意すべきだと思うのだが・・・
by internalmedicine | 2011-08-30 08:15 | 呼吸器系