アメリカ・カナダ小児科学会: 小児・思春期でのボクシング競技廃止推奨 医師たちも廃止に協力を
2011年 08月 30日
確かに、運動、自己鍛錬、自身創出などベネフィットを有することは確かだが、ボクシングは相手の頭・顔面を如何に上手に殴ることに価値を見出すスポーツである。頭部・顔面・頚部損傷は、慢性、あるいは致命的神経損傷をきたす。脳震盪がボクシング中頻回にみられる。
米国小児科学会やカナダ小児科学会は、頭頚部・顔面損傷リスクゆえ、子供・青少年へのボクシングに関して反対の立場を明確にしている。そして、医師たちは強力に若年者のボクシングに反対することを推奨し、意図的頭部打撲を含むスポーツ全般に対してスポーツの中心としないよう、推奨している。
FROM THE AMERICAN ACADEMY OF PEDIATRICS
Policy Statement—Boxing Participation by Children and Adolescents
Pediatrics Published online August 28, 2011 (doi: 10.1542/peds.2011-1165)(PDF)
新聞解説記事
BOOSTER SHOTS: ODDITIES, MUSINGS AND NEWS FROM THE HEALTH WORLD
Boxing KO'd by doctors as too risky for kids' and teens' brains
http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-boxing-youth-children-pediatrics-20110829,0,6816738.story
1997年の米国小児科学会推奨
The American Academy of Pediatrics recommends that pediatricians:
・ Vigorously oppose boxing as a sport for any child, adolescent, or young adult;
・ Educate "at risk" patients about the medical risks of boxing and provide information that supports the Academy's opposition to the sport; and
・Encourage young athletes to participate in sports in which intentional head injury is not the primary objective.
American Academy of Pediatrics:
Participation in Boxing by Children, Adolescents, and Young Adults
Committee on Sports Medicine and Fitness
PEDIATRICS Vol. 99 No. 1 January 1997, pp. 134-135
King-Devick 検査:ボクシング・格闘技関連頭部外傷・脳しんとう検査の妥当性
...ボクシングのような反復頭部外傷による認知機能、軸性障害など・・・遅発性明らかに ...格闘技を高校生にまで拡大してあおる始末。 K-1甲子園:危険性への配慮が足りなさすぎる 2008-09-03 フットボールでも、この影響は確認されつつ... 2011/05/02
http://intmed.exblog.jp/12507173/
AAN: スポーツ脳しんとう疑い・既往時はスポーツ参加禁止、復帰時は事前訓練された医師の許可必要
...ボクシングのような反復頭部外傷による認知機能、軸性障害など・・・遅発性明らかに 2010-09-24 K-1甲子園:危険性への配慮が足りなさすぎる 2008-09-03 文明国ではボクシングは追放されなければならない 200... 2010/11/02
http://intmed.exblog.jp/11510432/
フットボールにもボクシングのような反復頭部外傷による認知機能、軸性障害など・・・遅発性明らかに
...ボクシングという競技の危険性を、繰り返し書き込んできた。 → 参考へ にもかかわらず、テレビ業界など無頓着で、より危険性の高い格闘技を高校生にまで拡大してあおる始末。 K-1甲子園:危険性への配慮が足りなさすぎる 2008-... 2010/09/24
http://intmed.exblog.jp/11325950/
K-1甲子園:危険性への配慮が足りなさすぎる
...ボクシング練習で脳機能障害 道教委(09/03 二〇〇四年三月、道立石狩翔陽高校のボクシング部員で当時一年生だった女子生徒が練習試合中に意識を失って障害を負った事故があり、道教委は「顧問教諭が安全に対する注意義務を怠った」... 2008/09/03
http://intmed.exblog.jp/7453338/
文明国ではボクシングは追放されなければならない
...ボクシング界へのジャブであり、まだノックアウトパンチではなかったのだ。 アメリカ医学会(AMA)とほかの医学学会は一斉に中止を要求している。オリンピック委員会でさえ再調査している。なぜボクシングが悪いのか?医学的に悪いのは、殺人を生じ... 2005/08/23
http://intmed.exblog.jp/2193952/
ボクシング:アマチュアでも脳障害を生じる!
...ボクシングに恨みがあるわけではないが・・・ボクシングの頭部への悪影響は確定的となっている。実際の臨床的側面でどれほどの影響なのかはもうすこし解明が必要だろう。しかし、慢性的な損傷の存在が明らかになっている以上、業界は対策が必要。 プロ... 2008/04/15
http://intmed.exblog.jp/7009236/
動物の攻撃性はreward systemの強化により形成され、ドパミンが関与している
...ボクシングやフットボールのような乱暴なスポーツを好むことを説明した研究。(Vanderbilt Peabody Collge) ”攻撃性”は、全ての脊椎動物で起こり、配偶者、テリトリー、食物のような重要なものを獲得するために働く。 ... 2008/03/12
http://intmed.exblog.jp/6890473/
アマチュア・ボクシングによる慢性外傷性脳損傷の存在:否定的論文なのだが・・・
ボクシングの話は・・・ 文明国ではボクシングは追放されなければならない(2005年08月23日) ヘッドギアしてもボクシングは頭に悪い (2006年09月12日) ・・・と記載してきた。 BMJでは、アマチュアボ... 2007/10/05
http://intmed.exblog.jp/6265674/
パーキンソン病:頭部外傷・農薬
...ボクシングなどのスポーツで2.5倍のリスク Dick F et al. "Environmental risk factors for Parkinson's disease and parkinsonism: the... 2007/05/31
http://intmed.exblog.jp/5669037/
ヘッドギアしてもボクシングは頭に悪い
...ボクシングに恨みはないのだが・・・このスポーツに対しては、かなり風向きはわるい。 文明国ではボクシングは追放されなければならない(http://intmed.exblog.jp/2193952/)という主張をみていただくとわかるのだが... 2006/09/12
http://intmed.exblog.jp/4268702/
Interest Policy
...ボクシングの話を見聞きして改めて思う。 「空になっていたチャンピオン決定戦の興行権をあるジムがWB*から買い取り、審判やジャッジの人選などすべての決定権までも報酬を支払うジム側にあり、そのジムに属する選手は最初から絶対的に有利な立場」... 2006/08/08
http://intmed.exblog.jp/4090627//
by internalmedicine | 2011-08-30 15:12 | メディア問題