血行動態安定状態急性心筋梗塞への冠動脈形成術時の大動脈内バルーン誘導搏動法(IABC)

心原性ショック無しの冠動脈形成術(PCI) 時の大動脈内バルーン誘導搏動法(IABC:intra‐aortic balloon counterpulsation)をルーチン使用し、心筋梗塞サイズ減少が図れるか?

心筋梗塞サイズに関しても改善に関して有意差示せず、死亡イベントに関しても有意差示せず

ONLINE FIRST
Intra-aortic Balloon Counterpulsation and Infarct Size in Patients With Acute Anterior Myocardial Infarction Without Shock
The CRISP AMI Randomized Trial
JAMA. Published online August 29, 2011. doi: 10.1001/jama.2011.1280


MRI所見


0-18日の死亡イベント率



Intra-aortic Balloon Counterpulsation
http://emedicine.medscape.com/article/1847715-overview

心筋酸素バランス改善を目的として、収縮期のunloadingと拡張期のaugmentationをコンセプトとした方法で、1962年クリーブランドクリニックで最初に報告。心電図モニターR波を用いてbaloon inflation時を設定する方法が最初。心原性ショック時IABP補助下での血行動態安定、ショック改善報告が1971年、Krakauerらの報告があった。
Kantrowitzらの記載がオリジナルで、心サイクルに応じて拡張期血圧を増加させ、冠動脈潅流を改善させる試み。

by internalmedicine | 2011-08-31 08:25 | 動脈硬化/循環器  

<< 高齢者:血中カテプシンS濃度は... クリアライン®Influenz... >>