レスベラトロール :IUGRラットでのメタボリックシンドローム予防効果の証明 ・・・ ネズミ

ビタミンCをはじめとする合成或いは抽出された抗酸化物質ってのは、それ自体が、酸化促進的に働くため、眉唾ばかりなのだが・・・

レスベラトロール(resveratrol)って、暴走ぎみNHKが、「不老不死の・・・」のサーチュイン遺伝子関連の放送したもの
参照:長生きの薬? そうです(ただし、あなたが太ったネズミならね) 2011年 08月 20日

出生前低酸素状態は子宮内発達遅滞をもたらし、後年メタボリックシンドロームの発症を促進する。レスベラトロールがインスリン感受性促進効果をもたらすわけだが、これが、このメタボリック影響を予防できるかどうかの、ラットのでの研究。

Continued Postnatal Administration of Resveratrol Prevents Diet-Induced Metabolic Syndrome in Rat Offspring Born Growth Restricted.
Diabetes, 2011; 60 (9): 2274

正常酸素状態対照ラットに比べ、低酸素誘発IUDラットは、重度メタボリックシンドロームを発症し、耐糖能悪化、インスリン抵抗性、腹部脂肪蓄積、腹部脂肪細胞サイズ増加、血中TG・FFA増加、TG・diacylglycerol(TG)(←花王・人間ドック学会ははこれを健康によいと・・・)、FFAの末梢蓄積増加

IUGRラットのみで、レスベラトロールは、腹部脂肪蓄積の減少が見られ、血中脂質特性改善、TG・セラミド蓄積減少が見られた。

さらに、インスリン抵抗性軽減し、血糖値低下、肝内・筋内Aktシグナル化改善し、AMP-activated protein kinase改善、そして、メタボリック指標の改善に寄与した。


by internalmedicine | 2011-09-05 09:13 | 糖尿病・肥満  

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