虚血性腸炎の中に、ACE阻害剤による”小腸血管性浮腫”が紛れ込む可能性

Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor–Induced Small-Bowel Angioedema: Clinical and Imaging Findings in 20 Patients
AJR Am J Roentgenol 2011 Aug; 197:393


J watch:http://general-medicine.jwatch.org/cgi/content/citation/2011/823/6


2002年:Reza Abdi, Victor M. Dong, Cynthia J. Lee and K. Adu Ntoso (2002) Angiotensin II Receptor Blocker–Associated Angioedema: On the Heels of ACE Inhibitor Angioedema. Pharmacotherapy: Volume 22, Issue , pp. 1173-1175.

この報告では、ARB(ロサルタン)を含め、小腸血管性浮腫の報告がなされている。

56歳平均、28-83歳の患者で、20名中16名が女性、15・20が肥満
急性重症腹痛発症
ACE阻害剤治療後、CT評価は2日から10年とばらつき、平均3.3年

有症状に対しCT施行し、5名が小腸検査を行った。

3名が小腸虚血と推定し、手術施行

全患者で入院後全例改善

全例、小腸壁の肥厚(平均 1.3cm)、軽度拡張(平均 2.9cm)、直線化が見られた
閉塞所見なし


もともとのとACE阻害剤処方適応病態を考えると、動脈硬化リスクがあることが多いはず。
虚血性腸炎との区別が問題になりそうだ。

逆に、虚血性腸炎と片付けていた中に、ACE阻害剤による小腸血管性浮腫があるとしたら・・・

by internalmedicine | 2011-09-06 08:30 | 消化器  

<< 小児結核:QFTなどのIGRA... レスベラトロール :IUGRラ... >>