骨粗鬆症:ビスフォスフォネート製剤は5年程度で打ち止めにすべきだ ;"drug holiday"方針

ビスフォスフォネート製剤に関して、骨壊死(J Rheumatology 2008.)、異常骨折(JAMA.
2011;305(8):783-789.
)、食道癌(BMJ 2010; 341:c4444 )など全般的安全性に疑問が持ち上がっている。

長期間使用するのが当然と考えていたのは間違いだったのかもしれない。
2年間 or 5年間投与後何年間投与中止するのがいいのか、あるいは再開の必要はないのか?
閉経後骨粗鬆症だけの話なのか?詳細は不明だが、ビスフォスフォネート製剤の有害性への関心が高まる昨今この議論の行方が気になる。


FDAはビスフォスフォネート製剤の三種服用プール化データ解析し、3-5年、中止後の骨折リスク検討の結果、五年以上継続の意味がないという報告

joint FDA advisory committee(ジョイントFDA助言委員会)でのビスフォスフォネートに関する議論の話

さらに、"drug holiday"理論の治験検討が行われているとのこと

FDA Panel to Weigh Break from Bisphosphonate Use
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Osteoporosis/28398

ref.)”drug holiday ":二年治療後中止
Risk of hip fracture after bisphosphonate discontinuation: implications for a drug holiday.
Osteoporos Int. 2008 Nov;19(11):1613-20.

五年治療後中止
Fracture risk associated with continuation versus discontinuation of bisphosphonates after 5 years of therapy in patients with primary osteoporosis: a systematic review and meta-analysis.
Fraser LA, Vogt KN, Adachi JD, Thabane L.
Ther Clin Risk Manag. 2011;7:157-66.

by internalmedicine | 2011-09-10 11:03 | 運動系  

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