薬剤師ケアによる心血管疾患リスクマネージメント効果
2011年 09月 13日
Impact of Pharmacist Care in the Management of Cardiovascular Disease Risk Factors
A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Trials
Valérie Santschi et. al.
Arch Intern Med. 2011;171(16):1441-1453.
薬剤師ケアは有意に収縮期・拡張期血圧を下げ(19 研究 [10 479 患者]; –8.1 mm Hg [95% 信頼区間 {CI}, –10.2 to –5.9]/–3.8 mm Hg [95% CI,–5.3 to –2.3])
総コレステロールを下げl (9 研究 [1121 患者]; –17.4 mg/L [95% CI,–25.5 to –9.2])
LDLコレステロールを下げ (7 研究 [924 患者]; –13.4 mg/L [95% CI,–23.0 to –3.8])
喫煙リスクを減少させた (2 研究 [196 患者]; 相対リスク, 0.77 [95% CI, 0.67 to 0.89])
多くの研究で薬剤師ケアが通常ケアより改善が見られたが、heterogeneityが有るのも事実
リフィル処方箋のため、日本の外来診療とは異なり、薬剤師が生活指導することは慢性的疾患への通常介入がいかに重要かを示している。
役人が考えたのだろう、兆表面的な薬剤情報提供料目的のパンフ画一的配布でで、かえって、トラブルを生じている。「皮膚のかゆみ」などすべての薬剤情報提供書に書いてあり、アドヒアランス低下をもたらしてしまっている。薬剤師が心血管疾患アウトカムを念頭に置いた指導をしてくれたら当然ながらアドヒアランス向上し、臨床的アウトカムも改善するはず・・・
by internalmedicine | 2011-09-13 08:51 | 医療一般