床ずれ予防戦略コスト効果比較:圧分散マットレス>高リスク者への皮膚泡立て洗浄 v 栄養付加非効果的

Preventing Pressure Ulcers in Long-term Care
A Cost-effectiveness Analysis
Ba' Pham et. al.
Arch Intern Med. Published online September 26, 2011.

長期入所施設での予防行為改善のためエビデンスベース戦略のコスト効果を検討

戦略1:全住居人に圧分散型マットレス
戦略2:体重減少を伴う高リスク者に対し経口栄養補助投与
戦略3:dry skinを有する高リスク住居者へのskin emollinet(皮膚軟化剤)
戦略4:介助ケアを要する高リスク住居者へのfoam cleansing(泡立て洗浄)

コストは、週11.66ドル平均。

NNTは、戦略1 45、 戦略4 63、 戦略3 158、戦略2 333

戦略1と戦略4が、QALYsとしては最小レベルで、生涯コスト 1人あたり それぞれ $115、$179減少

cost per QALYとしては、戦略3で$7800、戦略2で$7.8millionと桁違い

decision makingとして1QALYあたりの5万ドルへのpay upするなら、コスト効果は戦略4で94%、戦略1で82%、戦略3で43%、戦略2で1%の改善の見込み


アメリカの医療制度ってのは問題あることは周知。だが、戦略を動じ比較し、コスト効果を客観的に出そうとするこの姿勢はやはり日本も三縄無くてはならないと思う。

日本の介護保険制度は、当初から予想されているとおり、官僚さんの特徴である、コスト効果調査せず、机上の空論と押しの強い人たちの意見だけに左右されている。在宅医療・在宅介護中心と言いながら老老介護の問題は無視して、地域にしわ寄せをさらに与えようとしている。老人主体の地域では施設介護にならざる得ないというのに、霞ヶ関周辺の富裕層老人だけをみて制度を構築しているのである。
介護保険の再構築評価は、一部利用者の満足感やADLだけで、全体的なコスト効果などは全く顧みられない。官僚利益優先で都合の良い評価のみ採用され、制度はさらに歪に・・・ まぁ救いようのない制度。

by internalmedicine | 2011-09-27 08:50 | 加齢

 

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