外来頻度:糖尿病・血圧・脂質コントロールのため2週毎の受診が望ましい
2011年 09月 27日
対し、米国では糖尿病患者の2週に1回医療機関受診が糖化ヘモグロビン改善、血圧、LDL-C改善につながるという報告がなされた。
Encounter Frequency and Serum Glucose Level, Blood Pressure, and Cholesterol Level Control in Patients With Diabetes Mellitus
Fritha Morrison et. al.
Arch Intern Med. 2011;171(17):1542-1550.
3-6ヶ月毎の受診v1-2週後との受診比較で
・糖化ヘモグロビン7.0%未満到達期間中央値は4.4ヶ月 v 24.9ヶ月(非インスリン)、10.1ヶ月 v 52.8ヶ月(インスリン使用)
・血圧 130/85 mmHg未満到達期間中央値は1.3ヶ月 v 13.9ヶ月
・LDL-C 100 mg/dL到達期間中央値は 5.1ヶ月 v 32.8ヶ月
(P < .001 for all)
多変量解析で医師受診までの期間倍加すると、それぞれの目標到達期間は、HbA1c(インスリン非使用 35%、 インスリン使用 17%)、 血圧(87%)、 LDL-C (27%)増加する (P < .001 for all)
徐々に受診回数を2週に1回まで増やすと次第にコントロールまでの期間が短くなるが、これは薬物クラスの薬物動態への影響と考えられる。
外来頻度3ヶ月に1回というのもざらに見るようになった。治療開始直後から1ヶ月処方などは患者側も当たり前と思っているような昨今。よい薬が出たとしても、コントロールまでの期間長くなり、結果的にはアウトカムも悪くなるだろう・・・
by internalmedicine | 2011-09-27 10:11 | 医療一般